第54回日本膵臓学会大会

会長挨拶

第54回日本膵臓学会大会

会長 伊藤 鉄英

(福岡山王病院膵臓内科・神経内分泌腫瘍センター長、
国際医療福祉大学医学部消化器内科 教授)

この度、一般社団法人日本膵臓学会(JPS: Japan Pancreas Society)学術集会である第54回日本膵臓学会大会を2023年7月21日(金)〜7月22日(土)に福岡国際会議場で開催いたします。このような機会を賜りましたすべての会員の先生に心より御礼申し上げます。福岡山王病院は福岡市の百道浜(シーサイドももち地区)に立地し、病院からは福岡の町並みや博多湾が一望できます。特に福岡タワー、ペイペイドーム球場は病院から歩いて行ける距離にあります。私ごとですが、2017年4月九州で初めての膵臓内科・神経内分泌腫瘍(NEN)センターを設立し、九州を中心として多くの病院と連携してNEN診療を行っています。また、2020年4月より国際医療福祉大学医学部消化器内科学の教授(併任)を拝命し学生教育にも力を注いでいます。

さて、今回の大会のテーマは「知行合一の実践」〜新時代をむかえた膵臓学〜です。最新の膵疾患の現状と展望について、基礎から臨床応用、外科と内科の接点及び内視鏡的インターベンションの進歩などに焦点をあてた主題を多く採用し、参加の先生方に満足していただけるようにプログラム編成を行いました。膵臓学に関する領域横断的な興味ある最新情報や知識を共有できるものと思っています。特にアジアシンポジウムでは進歩し続ける内視鏡的インターベンション、国際パネルディスカッションでは、日本でもソマトスタチン受容体陽性の神経内分泌腫瘍全般において保険収載となった放射性核種標識ペプチド治療(peptide receptor radionuclide therapy: PRRT)に注目して、日本と世界の現況を共有したいと思っています。

新型コロナウィルス感染拡大はいまだ歯止めのかからない状況ですが、ワクチン接種の推進などにより1日も早く終息することを願っています。このような状況下で第54回日本膵臓学会大会は現地開催とさせて頂きますが、十分なコロナ感染対策を行っていくつもりです。是非とも多数の先生から活発な御討議および御意見を頂けるよう心からお願い申し上げます。

最後に、本大会開催に当たり過大なご協力と助言を頂きました日本膵臓学会理事長の竹山宜典先生、日本膵臓学会学会事務局の方々、および九州大学病院長の中村雅史先生に感謝申し上げます。また、福岡山王病院、九州大学病態制御内科・臨床腫瘍外科の先生方、学会運営事務局のJCD様に深謝いたします。また、共催または広告協力を頂いたスポンサーの関係者様に心よりお礼申しあげます。

先頭に戻る